1人でゲームを作ったとき助けてもらった素材集、2018春

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個人でゲームを作ってると「完成までの規模感は見えてきたけど、1人で作るには手が回りきらない……」ってことよくありますよね?中にはイラストや音楽など端から端まで全部作ってしまう人もいますが、普通は誰かが作った素材を利用するのではないでしょうか。

今回は、先日公開したゲームでその辺をどうしたか、実際に利用した素材集などを紹介します。公開したゲームはこちらです。

tavern-ad9b4.firebaseapp.com

臼井の会 Enty支部

まずはキャラグラフィックです。勇者、27歳、独身には10数人のメインキャラが登場するのですが、全て「臼井の会」のものをお借りしました。

enty.jp

「臼井の会」は管理人の香月清人さんがオリジナルキャラのイラストなどを公開されているサイトで、現在は主にEntyで活動されているそうです。

ここの魅力はなんといってもクオリティと物量です。ファンタジーでは王道の「戦士」「魔法使い」といったキャラが豊富にあり、立ち絵から上下左右に回転させた絵まで網羅されています。また、どのキャラもクオリティが高く、開発中のゲームを勉強会で紹介しているときも「キャラのドット絵はどの製作会社に依頼したんですか?」と聞かれた程です。

普通に発注したら相当な額になりそうなものを月額数百円で提供いただけるのはかなりのことだと思うので、ドット絵でファンタジーなゲームを作る予定のある方は是非支援してみてはいかがでしょうか?

クラウドワークス

次はシナリオです。勇者、27歳、独身には6人の主要キャラが登場し、それぞれのペアごとにシナリオがあります。シナリオはペアの親密度によって5段階あるため、その総数は(5+4+3+2+1)x5で75本となり、1人で書くのは大変な量です。最初の1ペアを自分で書いてみたところ、10日ほどかかったので単純に計算しても半年はかかりそうでした。

そこで、クラウドワークスで執筆を募集しました。クラウドワークスは、イラストやプログラムなどの仕事をオンライン上で誰かに依頼できる所謂クラウドソーシングの1つで、仕事の内容や予算などを書いて投稿すれば誰かが応募してくれます。実際の募集ページは↓こんな感じです。

crowdworks.jp

前述の通り、結構な量を募集したつもりだったのですが、開始から数日で埋まりました。もしかしたらゲームシナリオというのがライターの方にとって人気ジャンルなのかもしれません。

また、複数人に同じキャラのシナリオを書いてもらうため、世界観やキャラ設定がなるべくブレないようなディレクションを心がけました。具体的には以下のような発注書を作ってお渡ししていました。

シナリオ制作依頼書.pdf - Google ドライブ

ドット絵素材販売所

続いてはアイテムの素材です。勇者、27歳、独身では勇者から素材を買い取って料理を売るというシステムがあります。そのため、料理だけでなくその素材のアイコンも必要だったのですが、これは以下のサイトで購入しました。

damagedgold.booth.pm

BOOTHはpixivが運営している販売サイトで、素材のデータやグッズなどを売り買いできます。今回利用させてもらったのは「ドット絵素材販売所」さんです。ここでは「料理」「食材」の他に「日用品」などが取り扱われています。「リンゴ」「バナナ」など定番のものから「シメジ」と「ホンシメジ」が描き分けられているなど、マニアックで細かいところまで網羅されているのが今回はとても助かりました。

その他フリー素材

他にも様々なフリー素材をお借りしています。

ぴぽや

blog.pipoya.net

フリー素材愛好家の皆様にはおなじみの「ぴぽや」さんです。今回のゲームではマップタイルやモブキャラ用にお借りしました。

SHIROS NOTES

http://shiros0507.wixsite.com/shirosnotes

今回はチョコミントをピンポイントでお借りしたのですが、他にもハイクオリティなドット絵が沢山公開されています。

DOTS DESIGN

フリーWEB素材サイト「DOTS DESIGN(ドッツ・デザイン)」

様々なドットアイコンを配布されているサイトです。メニューやボタンのUIでドット絵アイコンを作るのにお借りしました。

Material icons

Material icons - Material Design

Googleが公開しているアイコン集です。マテリアルデザインというGoogleが提唱するデザインガイドライン用に提供されているアイコン集ですが、ゲーム開発にもなにかと便利です。

PixelMplus

itouhiro.hatenablog.com

こちらも、似たようなニーズの方々の間ではおなじみのドット絵風のフォントです。第1・第2水準漢字まで収録されているので、テキスト中心のゲームでも安心です。

 


 

という感じです。昔は素材といえば一部のフリー素材配布サイト頼りということが多かったのですが、今では色んな配布サイトに加え購入や依頼といった方法もあり、かなり選択肢が増えたように思います。同じ様な悩みの方の助けになれば幸いです。